皮膚がん ー 悪性黒色腫(メラノーマ) ー

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悪性黒色腫(メラノーマ)

皮膚に発生するがんには様々な種類がありますが、中でも悪性黒色腫は
最も悪性度が高いと言われています。悪性黒色腫はメラニン色素を作る
皮膚の細胞、あるいは母斑(ほくろ)が悪性化した腫瘍と考えられ、黒色腫
またはメラノーマと呼ばれることもあります。

およそ70%は正常な皮膚にでき、30%は母斑(色素性母斑)やその他の病変
部に現れます。ごくまれに、あざが黒色腫になることもあります。

腫瘍はまず隣接する皮膚に広がっていきます。この段階ではまだ治癒の
可能性は高いですが、皮膚の深部やその他の内部組織、内蔵に広がると
治癒率は低くなります。


原因

悪性黒色腫の発生原因は不明ですが、発生率は有色人種よりも白色人種
のほうが高く、紫外線の強い地域に住む白色人種の発生率がさらに高いと
いうことから、紫外線が関係していると考えられています。
また、足の裏や爪などふだん慢性的に刺激を受けやすい部位、衣類などで
すれる部位や外傷を受けた部位などに発生が多くみられることから、外的
刺激も危険因子のひとつであると考えられています。

ほくろと思われるものに対しては刺激を与えないように心がけ、成人後でき
たほくろが徐々に大きくなったり、色が濃くなったりしてきた場合は、早急に
皮膚科を受診することが大切です。


症状

悪性黒色腫は大きく分けて4種の病型に分類されます。

・悪性黒子型黒色腫
  顔面、頸部、手の甲など日光があたりやすい露出部位に発生します。
  前駆症として褐色〜黒褐色の色素斑が出現して次第に拡大し、中央部
  を中心として黒色が強まります。やがて中央部に腫瘤や結節が現れ、
  潰瘍ができたりして悪性黒色腫になります。
  一般に60歳以上の高齢者に発生することが多く、ゆるやかに成長する
  ため治癒する確率が4病型のうちで最も高いといわれています。

・表在拡大型黒色腫
  ほくろの細胞(母斑細胞)から発生すると考えられ、前駆症の状態を経て、
  全身どこにでも発生します。
  最初はわずかに隆起した色素斑からはじまることが多く、やがて表面が
  隆起し、表面および辺縁が不整となります。色調は褐色〜黒褐色、さらに
  一部濃黒色となります。
  一般に50歳代に発生することが多いのですが、子供〜高齢者まで広い
  年齢層で発生します。比較的腫瘍の成長はゆるやかですが、悪性黒子型
  黒色腫より治癒する確率は低くなっています。

・結節型黒色腫
  全身どこにでも発生し、ほとんど前駆症の状態がないまま、急速に成長
  することが多い病型です。
  症状としては、最初から立体構造をしていることが多く、山なり、半球状、
  有茎状(ゆうけいじょう:くびれのある結節状)などの形をしています。
  色調は褐色〜黒褐色から始まり、徐々に全体的に濃黒色となったり、濃
  淡が混ざった色調となります。どの年齢層に発生しますが、一般に40〜
  50歳代に最も多く発生します。腫瘍の成長は速く、早期に深部に進行した
  り、転移することが多く、最も悪性度が高い病型です。

・末端黒子型黒色腫
  わが国で最も多い病型であり、主に足の裏や手のひら、手足の爪部に発
  生し、中でも足の裏に最も多い病型です。
  足の裏や手のひらでは、最初は前駆症として褐色〜黒褐色の色素斑が
  現れ、次第に色素斑の中央部を中心として黒色調が強くなり、その中央
  部に結節や腫瘤ができたり、潰瘍(かいよう)ができたりしていきます。
  爪部では、最初は前駆症として爪に黒褐色の色素線条(縦のすじ)が現
  れ、半年〜1年くらいの短期間に色調が濃くなり、すじの幅が拡大して爪
  全体に拡がっていきます。次に爪が割れたり、褐色〜黒褐色の色素のし
  み出しが爪の周辺の皮膚に出現することがあります。さらに進行すると爪
  がとれ、爪の部位に結節や腫瘤ができたり、潰瘍ができたりします。
  いろいろな年齢層に発生しますが、一般に40〜50歳代に最も多く発生します。
  腫瘍の成長は結節型黒色腫よりゆるやかで、前駆症や早期の状態で発見
  されることが可能であり、一般に結節型黒色腫より治癒する確率が高く、
  表在拡大型黒色腫より低いと考えられています。

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