皮膚がん ー 基底細胞がん ー
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基底細胞がん
基底細胞がんは、表皮の最下層である基底層や毛包などを構成する細胞
が悪性化したものです。日本人に最も多い皮膚がんで、毎年10万人あた
り5人以上がこのがんにかかっていると推定されています。
原因
基底細胞がんは全体の約80%が頭と顔に発生することからも、太陽光線
(特に紫外線)によって引きおこされる可能性が非常に高いと考えられ
ています。人口の高齢化とともに発生数が増えているのも、長期間にわ
たって紫外線を浴び続けた悪影響のためであろうといわれています。
発生数は50歳を超えると目立って増えはじめ、年齢とともに増加し続け
ます。有棘細胞がんと同様に、通常のがん年齢よりも高齢者に多い傾向
があります。男性にやや多い傾向がありますが、男女間の性差はほとん
どありません。
発症誘因として紫外線の他に、やけどや外傷の傷跡、放射線による皮膚
障害などがあげられます。また、色素性乾皮症という特殊な病気では、
生まれつき皮膚が非常に弱く基底細胞がんが発生しやすいため注意が必要です。
症状
基底細胞がんの進行は非常に穏やかですが、放置すると皮膚だけでなく
筋肉や骨などの深い組織へと浸潤していきます。しかし、リンパ節や内
臓への転移は非常にまれです。
初期症状として最も多いのは黒色から黒褐色の軽く盛り上がった皮疹で、
ほとんどの人がほくろと勘違いします。これが通常は数年間かかって徐々
に大きくなって腫瘤(しゅりゅう)を形成し、進行すると中心部は崩れて
潰瘍となり、その周辺部は堤防状に盛り上がった黒い丘疹(きゅうしん)
が縁どるように並びます。
中心の潰瘍の部分はかさぶたが繰り返しできたり、出血しやすい状態と
なります。これが“結節・潰瘍型”と呼ばれる日本人に多いタイプの基底
細胞がんです。 多くは上下のまぶた、鼻、上口唇の周りに集中して発生
します。
まれには“斑状強皮症型”と呼ばれる、やや光沢のある薄い紅色や白色で
瘢痕に似た状態のものや、“表在型”と呼ばれる、境界が鮮明な紅斑で表
面にかさぶたのようなポロポロと落ちる皮膚のついた状態のものなど、がん
には見えないようなものもあります。
たいてい、痛みや痒みなどの自覚症状はありません。


